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蛋白尿は尿中に蛋白がもれ出ている状態、血尿は尿中に赤血球がもれ出ている状態です(尿の色が赤くなくても、赤血球が混じっている可能性があります)。
蛋白尿・血尿は腎臓の異常を知らせる重要なサインです。
特に慢性腎臓病で蛋白尿が多い方は腎障害の進行が早まり、人工透析に至ってしまう率が高くなります。

● 蛋白尿と血尿が認められる場合
・ 慢性糸球体腎炎
・ 膠原病などによる腎障害


● 蛋白尿が主に認められる場合
・ 糖尿病性腎症
・ 高血圧による腎障害(腎硬化症)


● 蛋白尿が大量で、むくみが出る場合
・ ネフローゼ症候群


● 血尿が主に認められる場合 (血尿だけの場合は泌尿器科での精査が優先されます)
・ 膀胱癌などの泌尿器の癌
・ 尿路結石
・ 膀胱炎、前立腺炎など


● 風邪の時に血尿(コーラ色の尿)が出る場合
・ IgA腎症

多くの腎臓病は自覚症状に乏しいため、定期的な検査が必要です。
最近健康診断を受けていない方は検査を受けましょう。
健診等の尿検査で蛋白尿や血尿を指摘された方は、再検査精密検査が必要です。